ブックロア BOOKLORE

2度のぼる

07-11-28_16-21.jpg京都府で一番高い山は、滋賀県との県境にある皆子山で標高は971.5m。京都出町柳駅から50分ほどバスに揺られれば、滋賀県側の登山口に着く。

朝7時45分バスに乗り込み居眠りをしている間に、気が付けば窓の外に山々が広がる。停留所に降りたのは僕だけで周りに民家もない、幹線道路の途中といったところでとても殺風景な場所だ。どうやらここは登山をする人のために設けられたバス停のようだ。早速、せっせと登り始める。11月下旬というのに暖かい日ですぐ汗が額からでてきた。他に登山するものはおらず、この山にいる人間は僕だけのようだ。歩き続け2時間ほどで山頂へ到着した。京都で一番高い土の上をたった一人だけで踏みしめている事に誇らしくも感じるが、県境という曖昧な区分によって作られた優越感は脆くも崩れていく。目の前にはここよりも高い滋賀県の山々が連なっているのがはっきり見えるのだ。山頂で昼ご飯を済ませ、山を下る。下山のコースは登りとは別のコースで植林のスギ林の中を通っていく。山を降りると今度は集落の中心に出た。とても古い民家が並んでいる。林業が盛んなのか、丸太を運んでいる人がいた。山登りの間、誰にも会うことはなかったので、人がいることに少しだけ安心をする。



コインランドリー

333.jpg椅子に座って、乾燥機の中でさっきまで着ていた洋服がグルグルと回るのを眺める。

少し離れたところに座っている男性はゲームをしながら、退屈な時間を必死に埋めている。

若いお母さんが小さな子供を3人連れてきていて、子供たちはグルグルと回る洗濯機をかぶりついて見ている。

僕は今日生まれて初めてコインランドリーに来た。さっきまで身につけていた服をペンキで汚してしまったのだ。

初めて訪れる場所は、いつだって普段と違う時間が流れている。

そう感じるのは、たった一回この時だけで、次に来た時にはきっといつもの時間にとけ込んでしまっているはずだ。

僕がここに来る前まで一緒にいた女性はコインランドリーなんて全く似合わない人だから、きっと彼女はここの時間を知らない。

乾燥機が止まるまでにはまだ少し時間があったので、僕は彼女が初めてここに来た事のことを考える。

きっと彼女は自分の衣類を、僕のようにスーパーマーケットのビニール袋ではなく綺麗なカゴに入れてお店にやってくる。

機械音痴だから、すぐに洗濯機を動かすことは到底できない。

とりあえず几帳面にお店の壁に書かれた親切とは言えない説明を一語一句見逃さずに読む。



どんぐりの音

07-11-24_15-19.jpgどんぐりを落とす木の下で昼ご飯を食べました。

頭上からは、1分おきとか、もしくは30秒おきとか。

ガサッ 

と聞こえてきます。

ふっと、頭を上げて、どんぐりが落ちてくるのを目で追います。

ガサッ ガサガサ ポトッ

下を見るとたくさんのどんぐりが、綺麗に色づいた落ち葉の上に落ちていました。

また、頭上から

ガサッ

っと聞こえるので、

再び、頭をおこして、落ちてくるどんぐりを目で追います。

それを何度も何度も繰り返します。

どんぐりを落とす木がつくる不規則なリズムのおかげで、

せわしない昼ご飯になりました。




ふたつめ

BOOKLOREのホームページにも日記を書くスペースとつくってしまいました。
ついでに、infoとrecommendも。
ギャラリーのコラムもさほど書いているわけではないのに、ふたつも書くところがあって大丈夫でしょうか。このホームページも本出さない限りは、変わり映えのしないホームページなので、ちょっと勝手に盛り上げたかったのです。しかし、これを怠ると結局変わり映えのしないものになるというリスクがあります。そして、これのためにギャラリーのコラムも怠るという最悪なシナリオがあります。それだけは避けたいです。自分でハードルを高くしてます。

そして、ここは日記というよりは、自分のために詩や散文なんて形で書いていけたらとか、ちらっと思っていますが、できるんだろうかと。不安なスタート。



お問い合わせ | copyright 2007 BOOKLORE